キターッ!サンウルブズ初の連勝
レッズ戦がフロックではないことを証明するための大事な一戦。
相手のストーマーズもプレーオフ進出の望みがかかっており、絶対に落とせない試合。
暑さのため、両チームとも体力的に厳しい環境だったが、サンウルブズの集中力はきれず、80分を過ぎてからの大逆転につなげた。
組織ディフェンスは最後まで機能し、力強いストーマーズのアタックを食い止めて、大事なところでターンオーバーした。
終了間際、ストーマーズはサンウルブズの反則狙いでしつこくフェーズを重ねてきたが、これをことごとく食い止めたのは見事。
その上ターンオーバーして反撃に転じた。最後まで諦めず、“勝つ”というサンウルブズメンバー全員の強い意志が見る者に伝わった。
そして意表をつくパーカーのドロップゴール。
26-23
香港のモンコックスタジアムは歓喜につつまれた。
ストーマーズにトライを3つ取られたが、前半早々の1つを除けば、今までのように安易にとられるものはなかった。
ラインアウトは見違えるように改善された。ここでも2mハッティングの活躍は大きかった。
後半フロントローを代えて安定感を取り戻したスクラムだったが、80分間を通していい所は少なく、これからの最大の課題であることが明らかになった。
BKではここのところトライからは遠ざかっている福岡であるが、相変わらず攻守にわたる果敢なプレーでたびたびチームに大きなチャンスを作った。
久しぶりに当番した松島も強い体幹と安定したキック処理で復活をアピールできた。
そして、適切な判断とよくコントロールされたキック、
後半強い向かい風でありながら難しい逆転PGを決め、そして最後の劇的なドロップゴールを決めたヘイデン・パーカーはもはやサンウルブズにはなくてはならない存在になった。
今日のような競った試合ではゴールキックの正否は勝敗に大きく影響する。
いまの日本代表にはパーカーほどのキッカーが見当たらない。
2019年までに彼が日本代表の資格を得られないのが残念でならない。
ジョセフHCは、6月に日本代表のテストマッチを控えていることから、代表メンバーには無理をさせないよう上手に交替させていた。
この試合でとくにけが人はでなかったのは良かった。
この勝利は代表のテストマッチにはずみをつける。
この後、サンウルブズは代表メンバーが抜けた体制でオーストラリア遠征に出発する。
SHなどいくつかのポジションで今年初めてサンウルブズ戦に出場するメンバーが加わるため
チーム力(連携)に不安があるが、サンウルブズ、日本代表ともにこの勢いを切らさずに頑張ってもらいたい。
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