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カウントダウンタイマー

トンガ戦をみて

結果は39-6の完勝だった。それも相手をノートライに抑えた。ファンとしてはホッと胸を撫でおろせた試合であった。
ディフェンスは確かによかった。一人目がしっかり止めていたので、後半終了間際まで大きく食い込まれることはなかった。トンガはフィジカルが武器のチーム。日本代表にもマフィなどトンガ出身の選手は多い。そんな選手が15人も揃ったチームにフィジカルでも対抗できていた。アタックも無用なキックはほとんどなかったように思う。スクラム、ラインアウトのセットプレーは安定しており、ブレイクダウンの集まりも早かった。若干ペナルティが多いところは今後の課題。特に22mライン付近まで攻め込んでからの反則は勿体ないし、得点チャンスの少ない格上と戦う上では避けなければならないところ。
ハーフ団の動きもよかった。今日の田村の状況判断に基づく落ち着いたプレーは賞賛に値する。今日はトンガのプレッシャーはさほど受けなかったため、自分たちのラグビーができていたと思う。トンガも何度かトライチャンスはあったが、残念なミスで得点できなかった。終了間際に見せた突進が本来のトンガの持ち味。それをほとんど出させなかった日本の戦い方が今日の勝因。マイボールはしっかりと継続して、スペースを突いていけた。相手ボールの時は辛抱強くディフェンスを行い、相手のミスやターンオーバーで防いだ。特にゴール前のトンガの激しい攻撃を防いだところは頼もしかった。
今日はケガ人による交代もなく、実力で勝てた試合だと思う。トンガはランキングでも格下なので勝たなければならない相手だったが、来週のフランス戦は格上の相手であり、過去一度も勝てていない。格上の相手と戦う場合は、少なくとも気持ちの面では相手を上回らなくてはならない。チャレンジャーとしてはタックル、ブレイクダウンとも今日の試合よりも激しく行かなければならない。今日は勝利したがジョセフ・ジャパンの本当の力が試されるのは次週のフランス代表とのテストマッチである。オーストラリア戦で上がった課題がどこまで修正できたかを確認したい。