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ラグビーワールドカップ開催の意義

ラグビーワールドカップがはじめて開催されたのは1987年と新しく、それまでのラグビーの国際大会と言えば、イギリス4ヵ国とフランスの間で行われていた5ヵ国対抗(ファイブネーションズ)やアジア大会など地域だけで行われていました(過去に1900年、1908年、1920年、1924年の4度オリンピック種目になった時もありましたが)。当時、ラグビー強国は国際ラグビーフットボール評議会(International Rugby Football Board、略称IRFB:現在のワールドラグビー)加盟の8ヵ国(イングランド、スコットランド、アイルランド、ウェールズ、フランス、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ)のみで、北半休と南半球の代表チームが対戦(テストマッチ)する場合は1か月ほどの長期間の遠征(ツアー)を行いました。この時代はすべてアマチュアであり、選手は長期間仕事を休まなければなりませんでした。従ってこの時代の各代表の力の優劣は対戦国との対戦成績のみでした。
ラグビーワールドカップの出現により、“ラグビー世界一”が目に見えて明確となることから、ラグビー強国はそのプライドにかけて目の色を変えるようになりました。
“すべては4年に一度のワールドカップのため”
現在、各国のラグビー関係者のターゲットはここに集中しています。
そしてワールドカップ以外のテストマッチは次のワールドカップに向けた選手のセレクトやチームの育成の場へと変わってきました。
ワールドカップは“一発勝負”です。このときに不甲斐ない試合をして負けてしまったら、すべてが水の泡になる、そのくらいの思いで選手やスタッフは取り組んでいます。
そして、ワールドカップではテストマッチを連続して7回(決勝まで行った場合)行わなければなりません。ワールドカップ以外では考えられないハードスケジュールです(通常テストマッチは連続4回程度。予選の試合数止まり)。選手の怪我や、身体とメンタルのコンディションをうまく考えてコントロールしなければ、毎試合ベストの状態で戦うことは非常に困難です。自分たちより格上の相手と短期間に連続して戦わなければならなかった日本代表は過去のワールドカップではこれに大変苦しみました。過去4年間の準備の成果を発表する場がこのラグビーワールドカップなのです。尚、ワールドカップの予選プールで上位3位以内に入れば、次回大会では地区予選が免除されるという特有のルールがあります。これは大会の成績上位にくる国はほとんどいつも変わらず、それを除いた国々で予選を勝ち抜いた国がワールドカップで上位国にチャレンジする構図になっているためです。