ラグビー愛を考える
現在ラグビーワールドカップ(W杯)のチケットが発売されているが、初めての日本開催にも関わらず、世間での盛り上がりは一向に見えてこない。
盛り上がっているのは一部の熱心なラグビーファンだけである。
ここ最近で一番の盛り上がりをみせたのは、前回2015年のW杯初戦で日本代表が南アフリカを破ったときからの数ヶ月であり、その後は元に戻ってしまった。
これはやはり一時のブームで終わり、にわかラグビーファンを作っただけで終わったことを意味している。
管理者はラグビーとは直接関係のないとある恋愛サイトを読んで、日本のラグビーファンのラグビーに対する意識をダブらせた。
それは愛についてである。
これを読むと先般の盛り上がりは恋に相当する。一時燃え上がってその後冷めてしまう。
恋心が愛情に昇華しないと、カッコいいなぁという憧れや、すごいなぁという最初に感じた興奮が薄れていってしまい、気持ちもなくなって気にしなくなっていく。
しかし、愛は恋と違ってぶれない。
つまり、ラグビー恋よりもラグビー愛を持つ人たちを増やしていけば、ラグビーを文化として日本に定着させることができると思える。
継続した魅力的な興行、前回W杯時に熱狂的となった五郎丸のようなシンボルプレーヤーの登場、マスメディアへの露出、などはよく耳にする盛り上げ対策であるが、これらは表面的なファンを増やすには効果があるかもしれないが、これらだけではやはり恋で終わってしまうだろう。
華やかなところばかり見せていてもラグビーの本当の姿は見えてこない。
表面的ではない、本当のラグビーの魅力を伝える、感じさせる必要がある。
例えばFWの泥臭い仕事がひとつのトライに値する場合だってあることを。
あなたの愛する人は、最初のころ(恋人のころ)ほどカッコよく(綺麗に)はみえないかもしれない。でも、相手の本当の姿に惚れているから、元気がなくてさえないときは励まし、苦しんでいるときは苦しみを共有して抜け出そうと頑張るだろう。
ラグビー愛も同じ。
私の回りにも、以前一緒にラグビーをやっていた仲間でサッカーファンになってしまった者が少なくない。それはもちろん自由だが個人的にはとても寂しい気持ちになる。
流行っているとき、強いとき、調子の良いときだけしか応援しないようでは本物のラグビー愛とは言えない。
本当のラグビーファンは日本代表やサンウルブズが負けつづけても、離れないで応援し続ける。
愛は結果を求めるものではないから。
(結果はもちろん大事。ただ愛とは別な話し)
愛する人とは喧嘩をしても、その時は怒りの感情をもったとしても心の中では相手を許しているはず。
Facebookでも日本代表が負けると批判する投稿が増えたりするが、そういう人の多くはラグビー愛が強く、チームを叱咤激励しているのだと私は思う。(誹謗中傷は別だが)。
そして信じること。
これが最も大事。
信じられることから愛情が芽生える。
あなたはきっと愛する人を信用しているはず。
選手たちが自分たちを信じるだけでなく、ファンもいくら負けつづけても、彼らを信じることがラグビー愛。
ファンのラグビー愛は必ず選手に伝わり、彼らにエネルギーを与える。
そして、 自分にできることを応援するチームに与えたいと思うこと。
そんなたいそうなことをしなくても、試合を欠かさずに見るだけでもいい。
いま自分ができることをしていこう。
それこそが日本のラグビーを地道ながらも確実に発展させていくのだと思う。
さぁ、ラグビー場に出かけよう!
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