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カウントダウンタイマー

キックは飛び道具

ラグビーは前方にボールを投げられないため、前進はボールを持って走るか、ボールを前方へ蹴る(キック)かのいずれかになります。

このうちキックは最も早くボールを前方へ運ぶ手段となるため、試合中多用されます。しかし、大きくボールを前に進められるとは言っても相手にボールを渡す行為にもなりやすいため、使う場面を考えなければなりません。
ラグビーは、“陣取りゲーム”と呼ばれることもあるように、常に相手陣に入ろうとします。なぜならば相手陣に入ればトライに大きく近づくからです。
反対に相手に自陣に入りこまれると、深く入りこまれる(インゴールに近い)ほどピンチとなります。
この時、キックは非常に有効な手段となります。自陣22mラインの内側まで攻め込まれた場合は特に危ない状態なので、ここで何とかしてボールを獲得(相手が反則するか、ボールを奪うか)し、タッチキック(意図的にタッチラインの外へ蹴りだす)で地域を挽回します。できるだけ相手チームのゴールよりの地点でタッチラインを超えるキックがナイスキックとなります(22mラインより外側(相手陣側)で蹴ったボールがタッチラインを越えてしまうと蹴った地点でタッチラインを越えたものとみなされてしまうためダメキックとなります)。

 

 

ラグビー タッチキック 

 

 

次に攻撃においてですが、通常ボールは手でパスを回して味方のプレーヤーにつないでいきますが、これだと遠くに離れた味方のプレーヤーのところにボールが届くまでにはある程度時間がかかってしまします(パスの途中で相手防御につかまる可能性大)。もし端にいる味方プレーヤーの前方に相手の防御がいない(防御が薄い)ことがわかればそこに素早くパスすれば大きく前進するチャンスとなります。そこで使われるのがキックパスです。ボールを受け取る味方プレーヤーはキッカーより後方にいますので、全力でダッシュして落ちるボールをキャッチします。このキックはコントロールが難しくキッカーに高いテクニックが求められますが、決まればトライチャンスが高まるプレーです(キックパス時はキャッチするプレーヤーが孤立しやすいので、敵陣に入ってトライチャンスの時によく使われます)。