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オールブラックスとは

2018年秋、世界最強のラグビーチーム、オールブラックスが日本にやってきます。

オールブラックス

“オールブラックス”とは何者かを簡単に説明します。

 

“オールブラックス”とはラグビーのニュージーランド(以降NZ)代表チームの愛称です。
名前の由来は、ユニフォームの色が黒かったことからとも、全員がバックスのように走り回る(オールバックス)から来たとも言われています。
ユニフォーム(ジャージ)の胸には“シルバーファーン”と呼ばれるシダのエンブレムがついています。
オールブラックスは歴史上最も成功したスポーツチームであり、その勝率はサッカーのブラジル代表も上回わります。ワールドカップ(以降W杯)は3回制しました。2018年現在、テストマッチで全ての対戦相手に勝ち越している唯一のチームです。ワールドラグビーランキングでは2009年11月から世界ランク1位をキープしています。
トップ10に入っている国で過去一度も“オールブラックス”に勝ったことのないチームは複数存在します(スコットランド、アルゼンチン、フィジー)。現在ランキング2位のアイルランドがは2016年に29戦目にして初めてオールブラックスを破りました。
日本代表はこれまで5回NZと対戦して全敗、1995年W杯の時には17-145という歴史的大敗を喫しています。
試合前の両国国歌斉唱の後には、オールブラックスの選手が披露するNZ先住民族マオリ族の踊り「ハカ(haka)」を舞うのが恒例となっています。

ハカ

NZではラグビーは、国民的アイデンティティの一部となっており、人々はオールブラックスが国を代表して成し遂げたことに誇りを持っています。どんな小さな町にもラグビーのクラブがあり、テレビニュースでは毎日のようにラグビーの話題が伝えられます。これは日本における野球やサッカー以上にポピュラーな状況です。競技人口は、NZ総人口約450万人に対してラグビー人口は約15万人で、ラグビー率はイングランドやアイルランドより低くなっていますがNZで最も才能に恵まれたアスリートはラグビー選手になる傾向が強いようです。
また、NZは優秀なコーチを多く輩出しています。2015年W杯に出場した20ヵ国中、7ヵ国がNZ人コーチを雇っていたという事実は、この国の指導者の高い水準を物語っています。ちなみに現日本代表のヘッドコーチであるジェイミー・ジョセフもNZ出身でです(元オールブラックス)。
そして子どもの時から将来のオールブラックスを育成するシステムがきっちりと整っており、一番下のジュニア から国の代表チームであるオールブラックスまでの道筋 がきちんと整備されています。
高校時代にニュージーランド代表に選ばれたような選手の中には、すぐにプロ契約をして、地域協会代表チームの選手としてニュージーランド州代表選手権(NPC:NZラグビーにおいてはオールブラックスを頂点として、スーパーラグビーに次ぐ第3のカテゴリー)でプレーをする人もいますが、多くの選手はクラブチームでプレーをしながら、地域協会代表チームに入ることを目指します。そして地域協会代表チームでスーパーラグビーのスカウトの目にとまり、契約すればスーパーラグビーに出場できます。オールブラックスのメンバーはこのスーパーラグビーのチームから選ばれます(海外でプレーしていると選考対象外となります)。
こうしてNZは個人の資質やコーチングに加えて、地域や国をあげてのシステムが整っていることから、その頂点に位置するオールブラックスは世界最強に君臨しているのです。
(画像引用元:JSPORTS)

 

【試合情報】
2018年11月3日(土) 会場:味の素スタジアム(東京都)
日本代表(ブレイブブロッサムズ) vs ニュージーランド代表(オールブラックス)
<結果>31-69(前半19-38  後半12-31)